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2016年度 ソニー幼児教育支援プログラム 審査講評

2016 年 12 月 22 日 木曜日

論文          2016年度ソニー幼児教育支援プログラム 審査講評

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 本園は、2011年度から積み上げてきた成果と昨年度の課題を基に、改めて主題に正対して取り組み、「遊びの足跡」に着目しました。

さらに、保育者の意識の変化や子どもの内面理解の深まりを、環境の工夫に繋げた結果、子どもたちに「科学する心」が育まれるという大きな成果に結びつきました。

園独自の発想で作られた「科学する心」の構造図を枠組みとし、気付きの分類(素朴な気づき・関係付けの気付き・探索探求の気付き)を行って、0~5歳までのそれぞれの

気付きの姿を丁寧に捉えた記録を積み重ねています。これらの記録を図式化し(WEB図)気付きの分類から全体を整理・俯瞰することを、園全体での研修に取り入れ、熱心に

取り組まれています。3つの気付きの深まりや広がりだけでなく、気付きが確信や自信に変わった瞬間を捉える事にも注目した点は、これからの教育に求められる「主体的な遊び」を見据えた取り組みと言えます。加えて、「遊びの足跡」を観ることで振り返り、見通しを持つというサイクルから子どもを理解する実践は、どの国でも応用できる、他園の参考になる取り組みです。これらの「科学する心」を育てる研究や実践が高く評価されました。

 

 5歳児では、種の発見から種類による様々な違いに気づき、さらに種から野菜を育てようとする事例、4歳児の泥団子作りでの土の感触の違いに気付き、その違いを活かして

遊びを深める事例、3歳児のダンゴムシへの興味を深め、飼育にふさわしい住処を考える事例などからは、子どもたちに、好奇心、観察力、探究心、思いやる心など、「科学する心」の育ちを読み取ることができます。どの年齢の事例においても、子どもの思いや興味・関心など、子どもの実態に即した保育者の援助や新たな環境の工夫が図られており、子どもたちのより深い探究が生まれています。特に地域の教育力を活かすことで、子どもたちの体験を豊かにしていることも分かります。

 

 現地調査においても、子ども理解に添った保育者の工夫した環境の中で、子どもたちが生き生きと主体的に対象への興味を深め、探究していることが分かりました。また、園全体で継続して新たな実践の共有に努め、地域の園との交流や保護者との活発な連携が、子どもたちの「科学する心」の育ちを支えていることが確認できました。